U.M.I Film Makers 航海日誌

映画製作ユニット「U.M.I Film Makers」の活動の日々を記した航海日誌です。

船長の航海日誌63~『サンセット』の映像

おはようございます!船長の武信です。

季刊ライトシネマ夏号『サンセット』上映会無事に終了いたしました!
ご来場頂いた皆さま、配信をご覧になってくださった皆さま、応援してくれた皆さま、ありがとうございました!!!
お陰様で現在のところ評判も非常によいようでとても嬉しいです。
…感謝<(_ _)>


23日20時まで観れるアーカイブ配信のチケットは現在も好評発売中です!
もう一度ご覧になりたい方、まだご覧になっていない方、是非お買い求めくださいませ。
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緊急事態宣言下で21時までの開催だった為アフタートークがいつもの半分の15分程度だったのですが、今回はそこでもご質問頂いてサラッと触れた映像についてのお話を撮影監督的な立場から少々w


今回のこの作品『サンセット』は笑いとペーソスに評価の高いオパンポン創造社の演劇作品の映画化です。
自然ジャンルとしては「コメディ」ということになるのでしょう。
とはいえ実際に完成した作品の映像はこんな感じ。


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ぶっちゃけコメディっぽくはないwww


なんでこんなコントラストのきついややザラついた画面にしたかというと、このお話は「男たちが必死に生きる切ないお話」、つまりハードボイルドだと考えたからです。
笑いの部分は脚本や演技で表現されているので映像として補完するのはそこじゃ無い。
昔の日活や大映のアクション映画のような荒々しくて硬質な画面がこの映画には相応しい。


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↑こういう画質を目指して調整しました。
なんか宍戸錠ばっかりですが!!!www


こういう白黒映画の画質に色が乗ってる…みたいな画。
更に照明はLEDライトを近距離から直射してハイライト部分は飛び上等、白壁にくっきりと影を出して俳優に影が被っても気にしない寧ろ活かす…みたいな荒っぽい事をやっていますw


勿論これ以外にも選択肢はあって『ラ・ラ・ランド』みたいにカラフルな柔らかめの画面にしても「切なさ」みたいなものは表現できたかもなのですが、『ラ・ラ・ランド』が切ない話だと言う前提ありきのややメタになっちゃうし、趣味的なものものあるしで、よりストレートな方を選んでいます。
登場人物の衣装が信号機の色の三原色だったりするのでカラフルな方もそれはそれで面白かったかも知れないですけどw


…で実は色味の点でいうとほんの少しだけ色を足してる部分もあったりします。
これとかが一番わかり易いかな?


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実は日野と落合には足元から気づくか気づかないかくらいの感じで写る様に「真っ赤な光」を当ててました。
月村には当ててませんw

思った以上にそこに目が行かないので、多分本当に気づかれてない感じになってますねwww
まあ、これは悪目立ちしたら気が散る部類のことなのでこの位で結果的には良かったかなと思ってます。



そんなこんなでこういう絵の映画になった次第ですが、ご興味ある方は是非アーカイブ配信でご覧くださいませ。
何卒よろしくお願いいたします<(_ _)>