U.M.I Film Makers 航海日誌

映画製作ユニット「U.M.I Film Makers」の活動の日々を記した航海日誌です。

船長の航海日誌35~色

こんばんわ、船長の武信です。

 

先月末にクランクアップしてからは基本的には一人の作業。
画自体は撮影中から既に順に編集してあったので現在は主にカット毎の色補正をしたり音声を入れたりする作業がメインです。

 

カット毎の色補正(カラーコレクションとかグレーティングとか言います)は主にこんな感じ↓

f:id:umifilm:20180609023938j:plain

f:id:umifilm:20180609023830j:plain

上が本編映像、下が撮影素材です。
これはかなり極端な部類ですが、撮影素材の段階では機材や時間の制約で表現しきれなかった画作りの部分をここで完成させるための作業だと思っていただければ。
正直に言うとこのシーンに関して言えば撮影段階では色彩設計してなかったので青い照明炊いてなかっただけなんですが、まあ、ご覧の通り、後から思いついても実現できるという、それはそれは便利な世の中になったものですw

 

ビデオ撮影がメインの昨今、当然『その日、恋は落ちてきた』もビデオで撮影されているのですが、フィルムっぽい質感に近づけるために非常に微妙ではありますがこんな調整をしてたりもします↓

f:id:umifilm:20180609025031j:plain

f:id:umifilm:20180609025054j:plain

こちらも上が本編映像、下が撮影素材です。
EDIUSという編集ソフトで編集しているのですが、EDIUS上で全体のガンマを上げた上でコントラストをきつくしてます。
黒がきついとフィルムっぽく見えるという、簡単で色々な方面で使える小技なので、同業・ご同好の皆さま是非www

 

因みにこんなことをやったりもするよ!

f:id:umifilm:20180609030047j:plain

f:id:umifilm:20180609030142j:plain

どっちがどっちかは秘密だ!!!www

 

【出演情報】出演:片岡百萬両(片岡自動車工業))「いこまでまちあわせ」企画 「心」

通信長の林です。

無事クランクアップを終え、出演者のみなさんはそれぞれの舞台に戻っていきました。
主演の丹下真寿美さんも絶賛稽古中とのこと。

f:id:umifilm:20180601195251j:plain

そんな丹下さん出演の片岡自動車工業vol.4『お局ちゃん御用心!』作演出で『その日、恋は落ちてきた』にも出演の片岡百萬両さんが出演する舞台のチケットが発売されています。

f:id:umifilm:20180602121905j:plain

「いこまでまちあわせ」企画「心」


作・演出:坂本見花
出演:榮田佳子(劇団千年王國) 片岡百萬両(片岡自動車工業)
日時:2018年7月21日(土)14時・19時 
                   7月22日(日)14時・19時

会場:ナイヤビンギ 宴会場
奈良県生駒市門前町12-9 Google マップ

[料金]
前売・当日共 2500円(ワンドリンク付)
高校生以下料金 1500円(ワンドリンク付)
小学生未満 無料

公演詳細 

ikomachiawase.wixsite.com

※チケット発売は6/1から

https://ikomachiawase.wixsite.com/home/ticket

船長の航海日誌34~クランクアップ

こんばんわ、船長の武信です。

 

5月22日の撮影をもって『その日、恋は落ちてきた』全シーンの撮影が終了しました!
応援くださっている皆様、気にかけてくださっている皆様のおかげで、何とかここまで漕ぎ着けることが出来ました。
本当にありがとうございます!

f:id:umifilm:20180524191145j:plain

8ヶ月の間、スタッフ・キャストが大勢集まる撮影をやっていた訳ですが、それが来月からはもう無いと思うと少し寂しいですな、何だかんだ言っても。

 

…とはいえ編集・アフレコ・整音など完成まではまだまだ作業が山積みです。
作業が進行し完成が近づくに連れてどんどん一人の作業が増えるのですが、挫けずに頑張るよ!

 

…とか言いつつ「やっぱり画が足りないから追加撮影させて><」っていう可能性もまだゼロではないんだけどねw

 

完成まで今暫くお待ちくださいませ!

f:id:umifilm:20180524192808j:plain

主演女優と主演男優の2ショット。
なお、こんなカットは本編にはありませんw

船長の航海日誌33~最終出力媒体

f:id:umifilm:20180516162013j:plain

こんにちは、船長の武信です。
本日は具体的な撮影エピソードではなく、ちょっと概念的な話をw

 

舞台がメインの俳優さんが映像に出て演出家に「演技がオーバーだ」と言われた…みたいな話は半ば都市伝説的に流布されておりますが、実際のところどうなんでしょうね?
ありそうな話ではあるけれど具体的に聞いたことはないような気がしますw

 

…そもそも演出家だったらこういう言い方しないんじゃ無いのかなぁというのも常々思ってる疑問。
単純に「オーバーなのやめて」とか「抑えて」とかでは俳優の感情の動きの部分を抑制してしまいかねない言い方なので舞台と映像の両方にある程度の見識がある演出家ならこういう言い方はしないんじゃないのかなぁ…などと。

 

舞台俳優の演技と映画俳優の演技で一番違うのはオーバーかどうかというような単純な話ではなく、作品を観客に届けるための最終媒体を俳優が担っているかどうかの違いだと思っています。

 

舞台作品の場合は俳優が直接観客と作品を繋ぐ最終出力媒体なので、自分の声や体を使って自分のできることは可能な限り多く表現しきろうとする傾向が強い。
勿論、客席最後列、場合によっては二階席・三階席にまで演技を飛ばさなくてはいけないので、そういう演技の圧が強くなるという面もあるでしょうけど、そこはそんなに重要な問題ではない。
これは演出家が「もっと近くの人にだけ向けて演じて」で済む話なんですよねw
そしてこのリクエストが通じない舞台俳優さんも余り居ないと思われます。

ところが映画の場合は最終出力媒体が俳優ではなくて映像になる。
大抵の監督は脚本に書かれている出来事を如何に可能な限り映像に置き換えるか」について考えます。
言ってみれば俳優が演技でやろうとすることを映像でやる訳です。
つまり俳優さんが演技で自分の身体で表現しようとしたものを、映像自体も別の方法で二重にやっちゃう…という事態が生じるんですなw

これがいわゆる「舞台俳優の演技は映像ではオーバー」の正体だと思っています。

本来分業でわけわけして表現すれば良いものをお互いに100%でやっちゃうから、そりゃ観てる人からするとゲップが出るほどクドくなるのは当然で、しかし、これを俳優のせいだけにするのは違うのではないか…っていうw

「ここはこっちでやるから任せて」とか「こっちでは表現しきれないので、そちらでやって」という方法で解決するべき問題なんですよね、本当は。

…まあ、理窟ではわかっていてもそれがどの程度現場で実践できるかは別問題で、さあ、『その日、恋は落ちてきた』はどうなっていますことやら。
日々、省みながらは作業しておりますよ!

残すところ、撮影もあと一回!
頑張るぜ!!!

f:id:umifilm:20180516161736j:plain

 後輩に餌付けされる主演女優の図。

【出演情報】出演:宮川サキ(Sunday) iaku演劇作品集『梨の礫の梨』

通信長林です。

追加撮影を予定ではあと一日残してほぼ撮影は終了、ポストプロダクションを船長がコツコツを進めており、逐次ラッシュが上がってきております。

変な映画!(誉め言葉)

そのあとはアフレコ作業と主題歌レコーディングと続いて皆様の前にお目見えするのは夏ごろになるのでしょうか。

役者の皆さんは舞台俳優はなかなかすることのないアフレコ作業に戦々恐々としておる模様。特にネタバレな理由で現場でもセリフを復唱していた宮川サキさんは苦労するかもしれませんね。

そのサキさんは一人芝居ツアー真っ只中ですが、その合間に東京で本番とのこと。

f:id:umifilm:20180513111903j:plain

iaku演劇作品集『梨の礫の梨』

いつものバーで、ボトルを入れてある〝マッカラン〟をちびちびとやる中年女性。隣に居合わせた若い女性と四方山話をしているうちに、人生の深いところへ連れて行かれる。宮川サキ、藤本陽子のオリジナルキャストで4年ぶりの上演。
(2012年7月初演:サキトサンズへの書き下ろし)

【作・演出】横山拓也(iaku)

【出演】

宮川サキ(sunday)
藤本陽子(DACTparty)

【日程】 2018年5月25日(金)~27日(日)

2018年5月25日(金)19:30
2018年5月26日(土)15:00
2018年5月27日(日)15:00※上記日程は「梨の礫の梨」のみです。

その他、5月16日(水)~28日(月)まで「粛々と運針」「人の気も知らないで」「あたしら葉桜」が上演されます。

【会場】
こまばアゴラ劇場

www.komaba-agora.com

Google マップ

【料金】
一般前売:3,000円
一般予約:3,300円
一般当日:3,500円
U-25(前売・当日共):2,000円
高校生以下(前売・当日共):500円(数量限定)

【チケット予約】

iaku「iaku演劇作品集」予約ページ(宮川サキ) | 演劇、ミュージカル等のクチコミ・チケット情報ポータル★CoRich 舞台芸術!

【詳細情報】

www.iaku.jp

【出演情報】ホスト:丹下真寿美(T-works) 『T-works#1『源八橋西詰』DVD&Blu-ray完成記念イベント』

通信長林です。

東京・大阪で好評を持って終了したT-works#1「源八橋西詰」のDVD&Blu-rayの完成を記念したイベントが行われます。

ホストは無論、我らが主演女優の丹下真寿美さん。

f:id:umifilm:20180507160206p:plain

T-works#1『源八橋西詰』DVD&Blu-ray完成記念イベント

映像とトークでお届けする至福のひと時・・・
公演の裏話・秘話のあれやこれやが満載、なのか?!
【ホスト】丹下真寿美(T-works)
【ゲスト】後藤ひろひと(Piper),久保田浩(遊気舎)
【日付】2018年6月2日(土)19:30(開場19:00)
【会場】扇町・Bodaiju Cafe(大阪市北区神山町1-5扇町公園ビル1F)

bodaiju-cafe.com

Google マップ


【料金】1,500円(1ドリンク込)

参加申込みは,contact@t-works-works.com 宛に

メール(件名「イベント参加」)で,氏名,電話番号,人数をお送りください。

引き続きの情報はT-works公式サイトhttp://t-works-works.com/にてご確認ください。

 

船長の航海日誌32~新キャラクター

こんばんわ、船長の武信です。

 

4月30日に今月2回目の撮影が行われました。
この日は戎家海老さんのクランクイン!

f:id:umifilm:20180503214435j:plain

舞台版をご覧になった皆様は「あれ?こんな登場人物いたっけ?」とお思いになるかも。

 

…新キャラクターです!

 

舞台版は主人公の卯月のモノローグで進行していく為、物語上ではヒロインと交流しながらも、台詞上でちょっとだけ登場したキャラクターたちも多いのですが、映画となると当然彼らが実際に画面上に登場するので、映画版では舞台版での印象以上に沢山のキャラクターが登場します。

そういった変更の中で「こんなキャラクターがいたら面白いんじゃないかなぁ」という新しい彩りとして脚本上で最後に登場したキャラクターなのです。

 

余り詳しくは言えませんが戎家海老さんならでは出来栄えになってるんじゃないかしら?

 

因みに海老さんはこの日撮了しました!
…男はさっくり撮る現場です!!!w

f:id:umifilm:20180503215926j:plain

さて予定された撮影も残す所、後1回!
最後まで気合い入れて頑張るぜ!!!